そんな2人に構うことなく 由夏がまた声を上げる
今度は、春兄ちゃんのお弁当を覗いて
「 春先生は、洋食なんですねー!!」
春兄ちゃんのお弁当は、
サーモンのバジリコソース掛けや
スペアリブなど、
お弁当にあるまじき本格的な洋食
それもそのはず…
春兄ちゃんのお弁当を作っているであろう、
中村家 次男の秋(アキ)さんは、
洋食レストランで働いているのだ…
「 先生が自分で作ってるんですかぁ?」
「 うん。
まぁ そうだよ~」
嘘吐け…。
「 え~!? 先生 凄ぉい!!」
「 いやいや、それほどでも☆」
春兄ちゃんは、
嘘を吐くのが上手い
それも 病的に。
そうして
いろいろ思うところがありながらの
お弁当タイム
食べた気がしないのは
何故だろう……。

