恋人ごっこ






優斗と別れて、
明かりの無い家に入る。






私の親は
まだ帰って来ない…










きっと優斗は


血の繋がらないお父さん 片平さんとの距離感が掴めないで戸惑っているんだ…





片平さんも、きっとそう


そして

ぎこちないながらも優斗との距離を縮めようとしている…








片平さんは
優斗に優しくて



優斗は
片平さんを気遣っている







不思議な家族……


血は繋がってないのに、お互いを想っていて…



…それは


きっと

血が繋がった本当の家族よりも愛がある……








少なくとも



私の家よりは、


温かい……。