……駅から5分くらい歩いけば、すぐに優斗の実家に着いた…
白い洋風の新築のような綺麗なお家。
優斗がチャイムを鳴らすと、優斗のお父さんと思われる男の人がすぐに顔を出した…
「 おかえり、優斗… 」
そう言ってその人は柔らかく微笑んだ…
思っていたよりも人の良さそうな雰囲気に、少し驚いた。
「 …ただいま。
えっと…、
メールで言ってた 彼女の… 」
「 ぁ、こんにちは
星野 神菜です。はじめまして、」
優斗の声に、私が慌てて頭を下げて挨拶をすると、
優斗のお父さんも、嬉しそうに微笑んで私に挨拶を返してくれた
「 こんにちは、優斗の父の
片平 浩司(カタヒラ ヒロシ)です。
こんなに早く優斗の彼女に会えて嬉しいな、」
……片平 浩司さん
優斗のお父さん…
お家の表札を見た時に気付いたけれど、
優斗とお父さん…
………名字が違う。

