…そうしてドキドキしてたら、

いつの間にか放課後になっていた。







優斗につれられて、

現在私は、電車に乗っている…。








「 ……ねぇ、

優斗、どこ行くの?」




「 ………ちょっとそこまで…、」




「 ………。」




何度尋ねてみても、


優斗の返事は、ごまかすような曖昧な言葉






「 ちょっとそこまで って…、もう20分くらい電車乗ってるんだけど…… 」





…しかも、


街とは反対方向の


静かな町に向かっている……。





( …なんか変。



絶対変だよ…)







優斗の口数もやけに少く…、


妙にそわそわしてるし……









「 ……ねぇ、優斗、」




なにかあったの? と、私がそう聞く前に 優斗が口を開いた






「 ここで降りる。」



「 ……え?、

ちょっ!?優斗!?」






言うと同時に電車は駅に停まり、


扉が開くと優斗が私の手を引いてホームに降りた…