テンそうして
今朝のちょっと気まずい雰囲気なんて まるでなかったかのように、
優斗と
ほのぼのとした時間を過ごしたのだった…。
…で、その昼休み
生物室にタモリ君を呼び出した
「 ………先輩 なんすか、これ…」
タモリ君は、目の前のハーゲンダッツを訝しそうに見つめる…
「 なにって、 お礼。」
一応 協力してもらったので、そのお礼という感じに、ダッツを買ってきたのだ(当然 ユミにも買った)。
「 ……先輩って、
意外に律義っすね… 」
タモリ君は感心したようにそう言いながら、私にダッツを返した。
「 …え、アイス嫌いだった?? 」
「 いや、そう言うわけではないっすけど…
お礼してくれるんなら、俺のお願い聞いてもらっていいっすか?」
「 お願い…? 」

