恋人ごっこ





「 ねぇねぇ、アナタ超可愛いねぇ、


髪も超綺麗!!
どこの美容室行ってるの~?? 」



ユミは、そんな事を言いいながら優斗とユリの間に割り込んだ。





「 香水も、すっごくいい匂いだねぇ!!

どこの使ってるの!?」



「 えっ、あの…っ、」




まくし立てるユミ

突然のことに
ユリは困ったようにオロオロする……







「 先輩、チャンスっすよ。」



3人の近くまで来た所で

そう小声で言いながらタモリ君が私の背を押す。





突然押されて、思わず足が前に出て それから躓きそうになる




そんな躓いて転びそうになっていた私を助けてくれたのは



優斗だった……。







「 神菜 大丈夫か? 」



私の体を受け止めるように支えてくれる優斗




…顔が近い








( だめだ、


恥ずかしい…… )