「 …ユミね、付き合ってた彼と別れちゃったんだぁ…
……だから、"願掛け"っていうのかな?
神菜の恋が上手くいけば、ユミの次の恋も上手くいく気がするんだよね。」
だから協力させて!と言って、にっこり笑うユミ
( …ユミも
彼氏と別れたんだ… )
そんな話、始めて聞いた。
( …私は、自分のことばっかりで、なんにもわかっていない。)
改めてそう実感した。
…今になって
皆と友達でいたいって思うのに、
友達を友達とも思ってなかった頃の性格がそれを邪魔をする…。
無関心って怖い……
「 ユミ、ごめん… 」
「 なんで謝るの???
あ!、彼とのことは、気にしてないから大丈夫だよ!!」
無邪気に笑うユミに、
私も自然と笑みが零れる
普段はぶりっ子かと思ってたユミだけど
こんな様子に、
本当に可愛いなぁって、思ってきゅんとなった…
…可愛さ余って、
私は廊下のど真ん中にも関わらず、ユミにぎゅうっと抱き付いた。