恋人ごっこ






…まず最初に言われたのは

髪の色について。





「 髪型は、まぁ今のままで良いとして…

色は、あんまり似合ってないんで変えたほうがいいっすよ。」



「 だよなー。

もっとこう…
落ち着いた色がいいんだよなぁ~ 」



「 そうっすよね~ 」



「 ………。」


私の意見なんかお構い無し2人。



そんな2人の手によって、


私の金に近かった髪は"キャラメルショコラ"とやらの色に染められることとなった…。





しょっちゅう髪の色を変えているタモリ君は、やはり手慣れているのだろう…


慣れた手つきで、私の髪を染め上げていった…。

出来上がりも、自分でするよりも断然綺麗に髪に馴染んでいる…




自分に似合ってるのか、いまいち判断出来ないのだけれど、



金よりかは、


随分落ち着いて見える
大人っぽい色だった…。







「 おぉ!!

イイ感じだなぁ~! 」



「 そうっすよね~ 」


「 よし!じゃあ、次はメイクだな!」





「 …って、えぇぇっ!?

まだやる気っ!?」