俺はそんな事を思いながら、眼の端に映る秋を眺める。
綺麗な容貌は、男女問わず愛され、高校時代も、現在も、秋の周りには人が大勢いた。
にも拘わらず、秋は俺以外とは表明上の付き合いしかせず、実際、こうして秋の家を知ってて尋ねるのは、俺しか居ない事も解っていた。
それは、ほんの少しの優越感が漂う。
多分、秋が女だったなら、これ以上はない相応しい恋人となりえよう。
だが、秋は男だし、男も男だ。
同性愛を否定する訳じゃないが、自分自身に置き換えられても、今一つピンとこなかった。
「お待たせ、涼平。食べよっか」
準備が整ったのか、テーブルの椅子を引きながら、秋は俺に来る様にと誘う。
そうして晩餐は始まるのだ――。
綺麗な容貌は、男女問わず愛され、高校時代も、現在も、秋の周りには人が大勢いた。
にも拘わらず、秋は俺以外とは表明上の付き合いしかせず、実際、こうして秋の家を知ってて尋ねるのは、俺しか居ない事も解っていた。
それは、ほんの少しの優越感が漂う。
多分、秋が女だったなら、これ以上はない相応しい恋人となりえよう。
だが、秋は男だし、男も男だ。
同性愛を否定する訳じゃないが、自分自身に置き換えられても、今一つピンとこなかった。
「お待たせ、涼平。食べよっか」
準備が整ったのか、テーブルの椅子を引きながら、秋は俺に来る様にと誘う。
そうして晩餐は始まるのだ――。

