私はばれないように

平然を装い

「好きじゃないよー。先生だよ?
恋愛対象外でしょ?」

と言った。

私は少し胸が痛んだ。


「そっかー♪やっぱりね?
良かった♪好きとか言われても困るし。」


高橋くんの言葉に

腹が立ったのでそれからは

冷たく接して

高橋くんと別れ

私はそそくさと自分の家まで帰った。



部屋に入り、私はすぐに先生に電話した。


「さえ?帰れた?」

「うん。ちゃんと帰れたよ。」

「ん?元気なくない?どした?」

「そう?そんなことないよ♪
それより先生今どこ?」

「学校の駐車場。会いたい?」

「うん。会いたい。」

「わかった。じゃあ今から行く。」

「いいよ。先生疲れてるでしょ?
明日まで我慢するよ。」

「嫌だ。俺も会いたいし。
さえが元気ないの心配だし。」

「わかった。ありがとう。待ってる。」

「ん。じゃあ後でな♪」


電話をきって先生が私のことを

心配してくれたのがすごく嬉しくて

思わず笑顔になってしまった。