後にして思えば、この時点で引き返していれば良かったのだ。


 しかし人間恐怖に襲われた後の疑問というものには好奇心が付きまとうようで、つまりわたしは怪奇現象の探索をそのまま続行することにした。




 そして、彼と出会ったのだ。