もう使われなくなってどのくらいの月日が経ったのだろうか、少なくともわたしが幼いころにはもうこんな風に寂れた状態だったなと思いながら教会内を歩いていく。



 神父様が言っていた怪奇現象とは、教会の一番奥の部屋から、毎夜笑い声が響くと言うものだった。