整った顔立ちに華奢な体躯。柔らかい髪の毛とアイス・ブルーの瞳。

 儚いという印象を与えるに十分な美しさを持っていた。

 もちろん、そんな彼だからこそ女性の人気も高いわけで、ここの教会はそれなりに名の知れた場所になっている。


 普段は丁寧な言葉使いの彼が敬語を崩すのは、親しいわたしの前でだけ。