「ちょ……
どうやって殺す気だよ?!」


さっきスピーカーに向かって
叫んだ男子がまた吠えた。


「それは今から分かる。」




その瞬間ドアが開き
黒ずくめの奴らが入って来た。


そしてあたし達を襲う。




「キャーーーーーー!」

「やめろよ!!」



あたしも物凄い力に
抵抗できず、押さえつけられ
頭になにかハメられた。


皆も同じ物をつけられていた。



「これで相手が本当に
好きかどうか脳波で分かる。
もし相手が好きでないのに
告白をOKすると
レーザーで脳を焼く。
――――――即死だ。」




「ヒィッ」



小さな声を出して
クラスメイトの女子
安藤真理子が倒れた。


元々気の弱い性格だから
こんな恐怖に
堪えられるわけない。



しかし誰も
助けようとしなかった。


皆、自分がどう生き延びるか。
それで頭がいっぱいだった。


「ちなみにどこからか逃げるのも
即殺すので死にます。
生き延びる方法はただ一つ。
恋人を作ること。
以上。




ゲームスタート。」




その瞬間黒ずくめの一人が
教卓の上に
デジタル時計を置いた。


時間は16:00。
一週間後のこの時間が過ぎた時。




あたしは生きていたい。