「……み…夏美!」


遠くであたしを呼ぶ声がする。


バシッ!

「夏美!起きな!」

「痛っ!」

背中に痛みが走り体を起こす。

「なにぃー?」

「夏美!鬼ゴリラが怒ってるよ!」


あたしは木山夏美。

普通の高校2年生。

ちなみに彼氏はいない。
てかできたこともない。

めんどくさくない?


「木山さん。あなたはいつも
寝てないと気がすまないの?」

「あぁ、すいません。」

うざいなー、鬼ゴリラ。
女だからピーピーうっせえな。


あたし達のクラス2年3組の担任
そして数学の教師鬼ゴリラには
ずっと怒られている。


「今日は再テストがあるから!
その10名は放課後残りなさい!
そして木山さん。
あなたも受けなさい。」

「は?ありえんって!」

「今後残りたくなければ
真面目に授業を受けること!
以上!起立!」


鬼ゴリラが言い放った後
ちょうどチャイムがなり
鬼ゴリラは出て行った。