恋人選び―生きるか死ぬか―



20:30

泣き腫らした目を
冷やして元通りにした由紀と
教室に戻ってみると
皆疲れた様子で時を過ごしていた。


「あー!!
携帯返せよ!糞野郎!!」

瑠奈はいらつきながら
独り言を呟いていた。


今田は落ち着かないのか
一人で筋トレをしていた。


真理子はまだ状況に堪えられないのか
端で死んだような顔をしていた。


小池は自分の机に突っ伏して
居眠りをしていた。


結衣は時計をぼーっと
見つめているだけだった。


篠原と山本も落ち着かないようで
楽器を持つマネをしながら
二人で話合っていた。


千佳と甲斐は近くで
安心したように居眠りをしている。


由紀はそれを複雑な顔で見ていた。






その時…ひらめいた。


あたしは山本に近寄る。

できるだけ小声で話掛ける。


「ねえ…このヘルメット…
外せないのかな……?
トイレなんて誰も見てないから
外してそこにずっといれば…」

「お前、馬鹿か。
あいつ等がそんなのを
見落とすわけねーだろ。
それに仕掛けがあるに決まってる。」



あたしの意見はあっさり却下された。