「ねぇ…夏美……」
「…何?」
「これ…預かっておいて…」
そうやって由紀は
コンビニの袋に入った
キーホルダーを差し出した。
「あたしと…お母さん…
お父さん…弟のために朝買ったの…
皆でお揃いでつけようって…
コンビニ限定のやつなの…
夏美はちゃんといい人見つけて
生きて……皆に渡して…」
「……な、何言ってんのよ?!
由紀は生きなきゃだめだよ!!」
「無理だよ…
どうせ死ぬの!あたしは死ぬの!」
その時あたしの中で
何かがキレた。
パーーーーンッ
あたしはいつの間にか
由紀を叩いていた。
「何でそんなこと言うの?!
生きる事を諦めないでよ!!
あたし…由紀が死んだら…」
自然と涙がこぼれた。
「大切な人をなくして
こんな世界楽しくないよ…」
あたしが本音をこんなに
大声で叫ぶのは初めてだった。
「ごめん由紀。
ついカッとなっちゃった…」
「ううん。
あたしこそごめん。
弱気になってた…
ありがとう。」
「二人で生き延びよう…?
夏休み遊びまくるんでしょ?」
こうしてあたし達は
生き延びることをかたく誓った。
