「ってかさぁ。」

「何よ。」

何だろ。
無邪気な笑顔かと思えば
またしかめ面。

その一つ一つの表情に...
釘付けになる。





「聞かないの?」

「だから、何よ!」

ムキになるあたしに青年は続く。


「あんた誰、とかさ。」




...忘れてた。
1DKのこの小さな部屋に。
突如現れたキレーな(訂正)
怪しい青年。

あたしは何故怖がらないんだろ。

しかも!
お風呂上りに食べようと思ってたアイス!


急に怒りがこみ上げてきた。


「あんた誰なのよ!?」

「ほいっ、きた」

ニコって。
ズルい笑顔で青年は
一息つかず言ったんだ。



「俺、天使」