「はぁ〜!?嘘よぉ!!」


「マジだょ、そぉゆう奴」


「信じらんなぁい」


「もっと酷いのがガブリエル」


「何なにぃ〜」


「あいつは...」


「きゃはは!最悪〜!」


アパートに戻ったジンとあたしはビール片手に大はしゃぎで

天使界の合コン話に花が咲いていた。


「ジンは〜」


「俺は百発百中」


えっへんとのけぞるジン。


「へぇ〜、どんなテクで?」


「簡単だよ。女天使がさぁ〜」


スルメ持ったまま
【お持ち帰り講座】をするジンもあたしも。

かなり陽気だった。

目の前に転がる空き缶が物語る。


「え〜!キモッ!」


「何だと!?だって俺はなぁ!」


途中で止まる。


「俺は、何よ〜」


「何でもねぇよ」


「何にもない、でしょ〜」

ケラケラ笑うあたしに
ジンの顔が近付く。

ほんの数センチの距離に
天使の顔。



ドキッ...



「ぷっ」


ジンが吹き出す。


「照れてんなよー」


「ち、違うもん!ジンが近すぎ!」


「どーだか」


鼻唄まじりでかわされた。


この時ジンが隠した事を知るまでに時間はかからなかった。。。