「啓太!!」

見れば啓太が元気に笑っている。

「よぅ、翔!!野球行こうぜ〜!!」

「おう、行こう!!」

だけど、走り始めた俺が振り返るとそこには、啓太が居ない…。

「啓太…?」

姿は見えないけど、
風に乗って啓太の声が
聞こえてきた。

「翔…、俺の分まで投げてくれよな…。」

って言って、声も消えた。