ギィー 「ちょっと待って下さい」 いるはずのない、今最も聞きたくない人の声が後ろから聞こえた。 いやだ。他の人と結婚してる姿なんて見てもらいたくない。 教会にいる人がその人に注目するなか、私だけそっちを見れなかった。 「結婚式を中止していただきたい。」 潤のりんとした声が響きわたる。 「潤、今頃何を言ってる。」 「結婚を取り消してほしいと言ってるんです。」 「できるわけがないだろう。 早く続きを進めるぞ。」 要の声で神父も進めようとする。