ガチャン……… 神谷に連れてこられた部屋のドアが閉まる。 まだ、神谷の手が私の腕を握っていて、 「神谷、痛いから放して」 と遠慮目に言ってみると、はっと手を放してくれた。 「すみませんでした、お嬢様。」 そう言って頭を下げてる神谷をなんだか見ていられなくて、椅子に座ってもらった。 「「………………」」 なんなんだ?この沈黙は…………居づらいし。 何でもいいから聞こうと思った矢先、神谷がしゃべりだした。