少女Aの憂鬱

「ルイ、今日は英語の単語テストがあるの覚えてる?」

 くるくると綺麗な栗色の長い髪の毛を指で弄りながら美香が言う。美香は頭がよく美人なわたしの自慢の友人だった。


 本当に何をしても絵になるな、なんて思いながらわたしは諦めた表情でふっと笑う。


「人間、勉強なんかよりもっと大切なことがあると思うの。人との付き合いとか、真心や優しさとかそんな単語テストより大事な何かが」



「……つまり、すっかり忘れてた上に勉強もしてないのね」

「…………まぁ、噛み砕いてみればそんな感じかな」




 やれやれ、と美香はため息をついた。