アタシ達は黙々と作業。 マスクしてるとは言え、話すとホコリを吸うから、 黙って掃除をするしかなかった。 先生が「汚れるから」と言って貸してくれたジャージは、 砂やらカビがついて汚れてしまっていた。 「終わったー!」 アタシが運び出したボールを、先生が袋にまとめたのを見ると、 ついつい言ってしまった。 いつの間にか外は真っ暗になっていた。