じいさんとアタシ


一気に話すアタシをケンちゃんは、黙って聞いてくれた。


アタシの周りってなんでこう…
聞き役上手の人ばっかなんだろ…



「ひーはさ、優しいし、良い子だから知らないトコで頑張っちゃうんだよな。

俺も最近、自分のことばっかで…話聞いてやれなくてごめんな」


「ううん…そんなことないよ。

アタシのが自分のことばっかで、ケンちゃんの役に立ててない」


「ばーか。

俺はひーが笑ってくれればいいの」


「なんだそれ」


ちょっぴり涙目のアタシを、彼は手を引いて、


「久しぶりに一緒に風呂はいろ」

と言った。