アタシの不安を察したのか、ケンちゃんは言った。 『心配しなくても大丈夫。 前よりは会う時間減っちゃうけど、ちゃんとひーんとこ行くし、 とりあえず学生ってことになってるから、ちゃんと休みももらえるからさ。 それに、俺にはひーしかいないから』 「知ってるよー アタシもケンちゃんしかいないもん♪」 彼はいつものように『愛してる、ひー』と言って電話を切った。 ニヤニヤしながら電話をしているアタシをずっと見ていたヤツがいるなんて、 ちっとも気がつかなかった。