自分の部屋にいると漫画を読んだり、ゲームができてしまう。 そんな理由でケンは何の娯楽もない、お袋の部屋に閉じ込められていた。 お袋と親父はそれぞれに小さな部屋を持っていて、 仕事を辞めたお袋はもう部屋を使う必要がなかった。 だから部屋には小さな机といす、小さな本棚、クローゼットだけ。 親父はここにケンを閉じ込めて、なにもできないようにした。