ケンは、お袋との関係は安定したけど、
年を重ねるにつれて親父との関係は悪化していった。
有名進学校の校長をしていた親父は、今度の春に出世できるかどうかが懸かっていた。
俺はずっと部活をしていたから、
勉強は全くできず親父に言われるがままコネで私立高校に入学した。
「私立なんて勉強地獄じゃん」決まったとき、友達みんながそう言った。
俺も柔道が強いところに進学したかったのだけど、
親父が決めた高校に柔道部はなかった。
「高校でも柔道やりたい」
お袋に言ったけど「お父さんの言うとおりにして」と言われ、
そのまま私立に通うことになった。



