しかし現実は甘くない。
俺は小さい頃から、お袋と2人で暮らしていたから、
父親というものを知らない。
お袋はよく一緒にキャッチボールをしてくれたけど、
「キャッチボールは父さんとするもの」
と、友達にからかわれてからしなくなった。
男親というものにすごく憧れていた俺は、
「翔太にお父さんができるわよ」
と言われたとき、すごく嬉しかったのを覚えてる。
ケンの親父はとても俺によくしてくれて、
「翔太にもっと早く会いたかった」
とよく言ってくれた。
ケンはそんな俺と親父のことを見てたから…
孤立してしまったのかもしれない。



