それを聞いた親父は激怒した。 ケンを殴りそうになるのをお袋が必死にとめて、 俺は小さなケンを部屋につれていった。 ケンはお袋どころか俺にも心を閉ざしていて、このとき初めてまともに話した。 俺は一人っ子だったから、弟ができたことがとても嬉しかったし、 親父とお袋が俺達を初めて会わせたとき、 ケンは「翔太くん、翔太くん」と言って、よくなついてくれた。 だから一緒に暮らすことになったら、もっと仲良くなれるはずだと思った。