「ごめんね。で、今日仕事はないの?」 ケンちゃんに会うのは1週間ぶり。 アタシは大学生だけど、ケンちゃんは大学に行かなかった。 今は居酒屋で働いている。 「うん。今日は午前中の準備だけだったからね。 明日休みだし、ひーんちに泊まろうと思って。いいかな?」 「いいもなにも…いいに決まってるじゃん!!やったー♪」 静かなカフェでアタシの声が響く。 恥ずかしくなったアタシを見てケンちゃんはケラケラと笑う。