「どうした?疲れちゃった?」 店長の声にハッとしたアタシは「いえ…」と答えて仕事に戻った。 最悪。昔のこと思い出した。 だけど、そのことがあってからアタシは誕生日もクリスマスも、 お母さんに何もあげなくなったんだ。 お母さんなんて、最初からアタシになにもくれないし。 沈みかけていた気持ちを、持ち上げるかのように、 アタシは仕事に集中した。