残響＊Impression

流威に事情を話したら、『今日だけは泊めてあげる』と言われた。


説得をされ、『今日は友達の家に泊まるから』と家に電話をして、明日、帰る事になった。


高校三年の今、進路が決まらずに家を飛び出して来たけど…


流威に聞いて貰ったら、光が見えた。


父は大学の教授で、娘には希望していない大学を押し付けてくる。


言いなりになって、勉強して、中学、高校と父の望む場所に入学したけど、大学受験が近付くに連れ、日に日に好きな事を押さえ込んできた。


毎日の楽しみだった、吹奏楽部も高校一年で辞めさせられた。


きっかけを作ったのは、父だったのに…。