残響*Impression

「メジャーになったって、側に居ろよ。仲間から手放せって言われた、でも、そんな事出来…」


「イヤッ、離してっ!!」


ドンッと無理矢理、貴方を振り切り、走ろうとしたら…


「結婚しよう」


って、身動き取れない位に抱きしめられた。


「契約解消だとか、夢が無くなっちまうと思って悩んでた。けど、お前を手放すのはもっと嫌だ…それに…」


「流威…」


「お前が足枷になるようなバンドじゃねぇし、顔だけで売りたいなら、こっちから願い下げだ。

実力で認めさせてやるよ。なっ?」


貴方の手には、婚約届けと歌詞があった。


「アタシ、本当に邪魔にならない?」


「なるハズがないっ」


スクリーンには既に違うバンドが映し出されていた。


「瑠美の為の曲。指輪ないけど…プロポーズの代わりにさせて…?あんまり、上手く書けてないけど…」


アタシが居る事を確認するかのように、強く強く抱きしめながら、貴方は言ってくれた。

アタシ達は、まだ見ぬ未来に向けて走り出す。


どうなるかなんて分からない。


ただ言えるのは、貴方が言った事。


“夢は諦めない”


―――これからも、アタシに、


感動と、影響を―――……