残響*Impression

今日でバイトを辞めるらしい貴方。


今日、一緒に過ごしたら、もう、ここには来ません。


だから、せめてもう一度だけ、強く抱きしめて、キスをして、愛を下さい―――……


「今日はもう帰るね、有難うね、流威…」


事が終わり、そそくさと服を着るアタシ。


……何にも言ってくれないんだね。


きっとそれが答え。


「じゃあね、流威…」


最後の最後まで、貴方は何も言わなかった。


荷物を持ち、貴方の部屋を出てから、涙が溢れ出した。


付き合わなければ、友達で居たら、楽しいままに側に居られたのかもしれないね。


貴方はどんな気持ちで、“運命かも?”て言ったの?


どんな気持ちで、一緒に居たの?


―――今となっては、何も分からないね。


追い掛けても来ない。


―――割り切ったハズなのに、デビューの方が大切だって、改めて思い知らされるよ。


長いようで短すぎた一年だったよ……。