あぁ、アタシ、知らない間に寝ちゃったんだね。

酒に呑まれた、ということか。



テーブルに顔を伏せて、再び眠りに就こうとしていたとき、一番聞きたくない声が聞こえた。



どうしてアタシは、一度目を覚ました時点で帰らなかったのだろう。

完全にバカだ……。





「ねぇ、ゆう?」


「………」


「起きてよぉ……チュッ」



チュッって……

まさか、キスしたの!?




「……んだよ……」


「ねぇ、エッチしたくなっちゃったぁ〜…」


「は?1人ですれば?」


「冷たいこと言わないでっ!!」


「うるせぇよ、ここ人んちだろ」