彼が髪の毛染めてた。

場所は違っても、同じ時間帯にこうして同じようなことをしていたのが嬉しかった。



それなのに……

聞きたくないことが、どんどん耳に入ってくる。



過去のゆうくん。

アタシには関係ない。

だからこそ気になるし、嫉妬にも似たような感情が渦巻く。



マリの挑発にのってイラついたナオキが、ダーツをやろうと言い出した。



うん。

こんな過去の暴露大会が繰り広げられるよりはマシ。

彼の過去も聞きたくはないし、アタシの過去も話したくない。

他人の過去なんか…
もっと知りたくないよ。