「兄ちゃんはさ、どんな女がいいわけ?」 「ん?フツーに可愛い子」 「はぁ?そんなん、そこらへんにいっぱい居るじゃん。」 「フツーに可愛い子なんか、簡単には見つけらんねぇよ。ホストなんかやっちゃったら余計。」 「その分、金入るんだし、別に良いじゃん」 確かにそう思っていたよ。 あの子に再会するまでは。 「んじゃ、俺飲み会あっから。」 「おう、俺もお姉さんとデートっ!!じゃあな。」 家の前で弟を降ろし、駐車場に車を停めた。 さすがに、飲酒運転はする気になれない。