いきなりのことで驚いたけど。 本当に本気で走ったんだろうなって分かる彼が、本当に面白くて笑ってしまった。 「ってか、笑わないでよ〜はぁ…マジ疲れた」 「ふふっ(笑)!!お疲れさま。」 「ってか、何してんの?」 「あ、今日マリんちに持ってくケーキ買おうと思って…並んでるの。そっちは?」 「あぁ、俺?俺は今、帰郷したトコっ!!」 元気いっぱいに、彼はそう言ったけど…… 「ゆうくん……荷物は?」 「うわっ!!やべッ!!忘れてきたぁ〜!!」 そう言って、いきなり来た道を走りだした。