待ち合わせ場所は、この街で1番といっていいほどの大きなツリーの下。



やっとのことで、そのツリーが見えてきて、俺はさらに足に力を入れ急いだ。



その最中、ツリーの下に、誰かを待っているような女の後姿を見つけた。





後姿だけで




その女が誰なのか




わかってしまう。





【咲】と声を出して呼ぼうとして、とどめた。



彼女に近づく2人組みの男達が目に入ったからだ。