はぁ?

机をみるとそこには
優衣の綺麗な字で
-ヘッドバイブ-
と書かれていた。

「へっとばいぶぅ~?」

「そ、これがこの学校
の怪談だよ」

優衣はシャーペンで
こつこつと机に書いた
文字を叩いた


「学校の怪談ってさ
7つあるもんじゃ
ないの?」

「うちの学校には
トイレの花子さんも
動く校長の銅像もないよ」

どうやら学校の怪談って
やつは数で決まる
わけじゃないらしい



「んで、なんなのよ
ヘッドバイブって
やつは」

そんな言葉はじめての
聞いた。