季節の足跡


その言葉の響きは、何故だか私の心に、すうっと溶けた。


私の存在を、認めてくれた気がした。


「お前には、ぜってー負けねぇからなッ!!」


敵対心剥き出しのデュモルが可笑しくて、私はフッと笑った。


「あ!余裕って顔しやがって!!」


「いや、そういう訳では…」


「言い訳すんなよ。とっととやるぜ!」


訓練用の剣を乱暴に渡され、私は困り果てた。

このような剣など、振り回したことは一度もない。


「どうした?さっさと構えろよ」


デュモルに促されたが、構え方がわからなかった。

見よう見まねで、デュモルと同じように構える。


じわり、と剣を構える手のひらが汗ばんだ。


初めて手にした剣の重さが、私の緊張をより煽る。