南月さんの迷探偵ファイル


涼也が席を立つと、おばさんが声をかけてきた。

「あら、帰るのかい?」


「うん、ありがとうなぁ、おばちゃん。また機会があったら来るさかいに。」


「そうかい。また寄ってってよ!」


とおばさんは、明るく言った。


「ありがとうなぁ!」


と涼也も笑顔で言って、店の外に出た。

帰る前に、餅に連絡してみようと思い、携帯を取り出した。

番号を出して、電話をかける。