「はじめまして。雪塚 陽です。6歳です。」


と小さくペコっと頭を下げた。

その陽を見て、慣れた感じがするなと餅は思った。


「礼儀正しいですね。陽くん?6歳なのに。」


楼がにこにこと話しかけた。陽はどう答えていいか迷ってる様だ。
なので日子が、


「小さい頃から、挨拶は教えてきたんです。こんな風に立派に挨拶してくれると、私達も嬉しいです。」


と答えて、ふっと笑顔になった。本当に嬉しいという笑顔だった。


そんな中、にこやかに談笑している楼達を目の隅で見ながら、餅は悠夜を見た。