小学校の3年生だった、と思う。

普段、特に仲がいいわけでもなかったんだけど。

集会のとき、いつも順番が近い男の子がいた。
笑顔が素敵で、いつも笑っている子だった。

きっかけが何だったかなんて、もう思い出せないけれど。

些細なことから、私たちは話をするようになった。

それが私の、ちいさな楽しみになった。

集会のときだけの、ちいさくてかわいい楽しみ。