クラスの王子様

家の真ん中ぐらいだろうか。
大広間に着いた。

すると突然ボールが優希に当たった。
ビックリして辺りを見渡し上を見ると2階にはもう一人の水島がいた。

「和樹!お前何しとんねん。優希ちゃんが来てくれたんやぞ!!」

「悪いな端樹。どんな顔か見たかったんや。」

むっとした端樹は優希にごめんなと軽く謝った。
すると和樹も2階から降りてきた。和樹が、

「俺らは双子なんや。一卵性の。よぉ家族も間違えとったわぁ(笑)」

端樹がこの寮の説明をはじめた。

「この寮は全部で15部屋あって、3人部屋になってる。せやから、優希ちゃんには特別に俺と和樹の部屋で住ましたるわ。」

ほぉと納得して優希は端樹と和樹の部屋へ連れられた。

入ってすぐに優希は部屋の大きさに驚いた。
とても3人で住むにしては広すぎる。どれぐらい広いか検討がつかない。

「俺らの部屋は、親が俺ら用に作ってくれた部屋やから他より広いんや。どや気に入ってくれたか?」

和樹は優希にたずねた。

「ねぇ...ベットが1つ?」

「そぉや。でかいベットやろ。兄弟2人が仲良くするために1つだけしか置いてくれんかったんや。」

「じゃあ私はソファで寝るわね。」

端樹の答えをあっさりかわし、優希は荷物を隅によせた。

ガバッ...