どぅしよう?




手作り?




でも――



手作りは…


…重いかなぁ。





でもでも


市販のだと


義理だと思われそうだし…





どぅしたらいい?



あぁ…もう!







選ぶだけで

こんななのに…

私、大丈夫かなぁ…?





「もうっ!
心暖(コハル)は
いつまで悩んでるの?」


呆れ顔を私に向けるのは

親友の澪。




「だって…」





「いつもあれだけ積極的なのに…

って…ほらっ

噂をすれば…」





「泰生(タイキ)せんぱぁ~い!!!

おはようございまーす!!!」


澪が言う前に見つけた泰生先輩。





満面の笑顔で

大きな声で挨拶する私に

隣で澪が大きな大きな

ため息をつくのが聞こえた。




でも、気にしないもん。




こうやって声かけなきゃ

泰生先輩の視界に

入れないんだよ。