会いに行かなくても
それでも泰生先輩を見つける事は
とても容易くて
知らず知らずに
目で追う癖がついてる。
自分でも気づかなかった
無意識の行動が
心を締め付ける。
私が会いにいかなくても
何も変わらない泰生先輩の日常。
友達と笑い合う姿…。
ううん
私が来なくなって
ホッとしてるのかも
……しれないね…。
そんな事を思うと悲しくなる。
ボーっと
愛おしい背中が見えなくなるまで
見つめ続けてると
職員室に行っていた
澪が戻ってきた。
「明日はバレンタインだね」
「…うん」
隣に並ぶ澪に静かに返事した。
「下駄箱で泰生先輩
探してたよ?」
…何を?
「心暖の事じゃないのかな…」
「そんな事…ある訳ないよ」
「何があったかわかんないけど
後悔しないようにしなよね」
「…うん」
本当は姿を見つける度に
駆け寄りたい。
声を聞きたい。
あの優しい瞳に映りたい。
そう思ってしまう。
だけど…
それはもうしちゃ駄目なんだ…。
「なんか…元気ない心暖なんて
心暖じゃないみたい」
そんな澪の呟いた言葉は
しっかり聞こえてきたけど
聞こえない振りをした。
それでも泰生先輩を見つける事は
とても容易くて
知らず知らずに
目で追う癖がついてる。
自分でも気づかなかった
無意識の行動が
心を締め付ける。
私が会いにいかなくても
何も変わらない泰生先輩の日常。
友達と笑い合う姿…。
ううん
私が来なくなって
ホッとしてるのかも
……しれないね…。
そんな事を思うと悲しくなる。
ボーっと
愛おしい背中が見えなくなるまで
見つめ続けてると
職員室に行っていた
澪が戻ってきた。
「明日はバレンタインだね」
「…うん」
隣に並ぶ澪に静かに返事した。
「下駄箱で泰生先輩
探してたよ?」
…何を?
「心暖の事じゃないのかな…」
「そんな事…ある訳ないよ」
「何があったかわかんないけど
後悔しないようにしなよね」
「…うん」
本当は姿を見つける度に
駆け寄りたい。
声を聞きたい。
あの優しい瞳に映りたい。
そう思ってしまう。
だけど…
それはもうしちゃ駄目なんだ…。
「なんか…元気ない心暖なんて
心暖じゃないみたい」
そんな澪の呟いた言葉は
しっかり聞こえてきたけど
聞こえない振りをした。

