風が体を包む。



その冷たさが、冬を奏でているような気がした。






寒空を

ゆっくりと眺めた。



――…雪…降るかな?




両手を空に掲げ



白い息を


そっと空にかけた。






冬を彩る景色は




こんなにも


冷たく


寒い。







なのに…







心は――





こんなにも熱くて…






ドキドキと早まる鼓動は






今にも




身体から




飛び出ていきそう。







ただあなたを



――想うだけで…。