「玲っ!おはよ!」

靴箱にいるあたしは頭を小突かれた

振り向くと


「やっぱ凜子だ〜おはよ!」

「朝から何ぼーっとしてんの?」

「別にしてないってば!」



あのパーティーから1週間くらい経ったけどあの話はお互い出さないようにしてる


てゆうか、瀬凪も矢澤陽も凜子もあたしもその話に触れたくない





「っあ、おはよ!」

凜子があたしの向こう側にあいさつをする



「はよ」


聞き覚えのある低い声

すぐにわかっちゃうんだ




「玲は言ってくんねえの?」

そう言って目を細めてあたしを見る


「あ‥おはよ」


「はよ」



矢澤陽は満足げな顔をして教室に向かう




「陽ってやっぱさ」


「ん?」


「玲のこと‥」


「うん?」


「何でもないっ」


えっ?何ソレ?

凜子も矢澤陽と同じ顔をして教室に向かって行った




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